シンジです

父さんは元気?

僕は元気だよ。







もちろんレイも元気です。

そういえば、父さんに手紙を出すのはこれが初めてだね。

最近はレイも一般常識って言うものを覚えてきて楽です。

確か一ヶ月前だったかな?







NEONGENESIS 
REVOLUTION

































バーン!!!!!

大きな音とともにパソコンから電撃のようなものが走った。

あまりに明るくてよく見えない。





バーン





さっきよりも一回り小さな音が発せられたと思ったら、

発生していた光が止んだ。

まったく僕は運が無い…

ただのいたずらだったなんて。

プログラムなんて無いじゃないか

ただちょっと爆発しただけで…

まったく誰だよ、父さんの名をかたっていたずらしたのは…

そんなことを思いながらパソコンを見た

そこには









女の子がいた









「碇、シンジさんね?」

青い髪

赤い眼

透き通るような白い肌

それを包んでいる白い布

僕は混乱していた。

「あなた、碇シンジさんでしょ?」

彼女は透き通った声で言った。

感情の起伏がとても少ない。

長い間人とはあまりかかわっていない僕には彼女の考えていることなんてわかんなかった。

「違うの?」

「い、いや、そうだよ。僕が碇シンジだ!!!」

僕は、やっと我に帰って、ぎりぎり彼女の問いに答えることが出来た。

僕が答えると彼女はおもむろにパソコンに触れた。

彼女は流れるような手の動きでパソコンの電源を消した

そして僕のほうに向き直ると無表情にこういった

「初めまして、綾波レイです。」





















あ、

それから

父さんにはお礼を言わなきゃね

父さんのおかげで憧れの学校に行けたんだ。

とっても感謝してるよ

ありがとう。















「碇、シンジです。」

僕は多少緊張しながらもそういった。

「え…と、初めて学校に来ました。解らないことだらけですがよろしくお願いします。」

クラスの人たちは僕の言葉など耳に入ってないかのように僕の隣を見ている

ま、当たり前だと思うよ

彼女綺麗だし

「…綾波、レイです。」

クラスの、主に男子、から嬉しそうな歓声が上がった





















あ、レイは学校ではとても人気があるんだよ?

朝一緒に下駄箱のところに行くと

レイの下駄箱にはラブレターがいっぱい詰まってるんだ。

でも、レイは僕が好きなんだって言って

全部捨てちゃうんだよ?

レイは僕を親みたいに思ってるんだろうけどさ。

























ばさっ

そんな音とともにレイの下駄箱から白い便箋がたくさん落ちてきた

「…うざい…。」

レイは最近覚えた乱暴な言葉を発しながらその便箋を一つずつ丁寧に拾って言った

そして玄関にあるゴミ箱に全部放った。

「いいの?レイ捨てちゃって。」

「いいの。いらないわ、こんなの。」

「でも、せっかく書いてくれたんだから…。」

「いいの、私が好きなのは碇君だけ。」

「…(そんな事いうと僕がにらまれるんだけどなー)」

現に、僕の背中には刺さるような視線が幾つもあった。

































あ、この前の数学のテストでは

百点を取ったんだよ?

すごいでしょ。

パソコンばっかやってたせいか

技術と、数学の成績だけは良いんだ。

他はぜんぜんダメ。

レイはほとんど満点だったよ。

一般常識はないくせに

勉強は出来るんだから

ちょっと、逆?

見たいなかんじでさ。

じゃあ、これで手紙は終わりだけど

また何かあったら手紙を出します。

返事をくれると嬉しいな。

じゃあね。



































ある研究所のようなところで髭面の男が手紙を読んでいる

その顔はだらしなく緩まっていた

「…。」

「おい、碇、顔が崩れてるぞ。」

「…問題ない…。」

その男が

ユイ

私達の息子は立派だぞ

とか親ばかな思考をしていたのは

また別な話。











マコTです
お久しぶりです
久々の更新ですが、文句のある人は?
いませんね
多分こんなペースでこれからも更新していくと思いますので 
あしからず
第壱話あまりよくわからない出来ですが、プロローグの続きと思ってくだされば結構です
まだまだ伏線ありまくりですが頑張りますのでよろしく
来月は便利屋を更新します
じゃあ


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