「シンジ、すまない。私はお前といてやれない…。」

「どうして?お父さん!!!」

「本当にすまない…。」

「まってよ、お父さん、お父さん、おとうさーん!!!」











NEONGENESIS 
REVOLUTION

















「…また…あの夢か…父さん、いま何処にいるんだろう…」

こめかみに冷たい汗を感じながら、少年は覚醒した。

月一回のサイクルごとにこんな夢を見る。

その日は決まって、気分が悪い。


…気持ち悪い…


少年は胃の中に残っている、さっき食したばかりのものを吐き出そうと便所へ向かった。

「碇さーん!!!宅配便でーす。」

便器へ向かっていよいよ口に指を突っ込んで吐き出そうというときに玄関から自分を呼ぶ声が聞こえた。

「…なんだろう…。」

彼は、自分の行動をとがめられてる気がして、少し癪に障った。

しかしそんな気持ちは微塵も出さずに玄関へ向かった。

いつもおなじみの宅配員

たまに街で頑張っているところに

「ご苦労様です。」

と声を掛けたりしたものだ。

しかし、自分の家に来たことはまったく無かった。

彼にはそんなものを送ってくれる人なんていないから。

「ご苦労様。いつも精が出るね。」

「いえいえ、それはお互い様です。仕事は順調で?」

「ああ、あと15枚作れば終わりだ。やっぱり僕って内職に向いてるんだろうね。」

「ははは。そりゃ、碇さんみたいにずっと篭りっきりの人には内職は向いていますよ。」

「そうだね。はい、はんこ。」

「毎度あり。」

「じゃ、頑張ってね。」

宅配員は碇さんもと言って玄関から出て行った。

「…誰からだろ…。間違えてるはずは…無いか…ここに碇シンジって書いてるしね。」

そういいながら彼はリビングに歩いていった。

「なんだろ…。差出人は…?…?」

彼は困惑した。

差出人の欄には何もかかれていなかったからだ。

「匿名希望?」

少年はそっとつぶやいた。

「ま、いいか、とりあえずあけてみよう。」

まず、荷物を縛っている紐を解く。

そして、ガムテープをはがす。

思いのほか粘着力が強くて手間取ったが、何とか開いた。

「…なんだ?これ…?誰がこんなもの?」

その中には、一枚のディスクが入っていた。

そして、誰からかは知らないが手紙も入っていた。

「…手紙…なになに?名は明かせないが…」



名は明かせないが、私は、君の味方だ。

自慢じゃないが君の事はずっと前から知っている。

これは私が長年研究してやっとプログラムし終えたものだ。

君なら十分に役に立ててくれるだろう。

私はそう思っている。

ちなみに、私は君のお父さんの知り合いだ。

君のお父さんは生きている。

私のそばで平和に暮らしているよ。

プログラムを開くときは、パスワードが必要だ。

君はその関係に詳しいから大丈夫だろう。

パスワードを三回間違うと、コンピュータごと爆発するので気をつけてくれ。

それから、一つ言っておきたいことがある。

それは、私ではプログラム仕切れなかったところが多々ある。

押し付けがましいことを言うようだが、それを君の手で完成させてくれ。

これは個人的なお願いだ。

君なら多分できると君のお父さんも言っていたよ。

まぁ、君にこれを託したのも君のお父さんの進言からなのだが。

私もそう信じている。

別に面倒くさかったら完成させなくても構わない。

少し見ただけで、押入れの奥にしまうのもまたひとつの選択肢だろう。

すべては君の選択だ。

それでは、そろそろこの辺でお別れだ。

元気でいてくれ。

私たちは必ず逢える。



親愛なるシンジへ。







ps 

これがパスワードだ覚えておけ。

















AYANAMI SORYU IKARI









「…へぇ…怪しさ抜群。」

彼は、そういいながらも中のディスクを愛用のコンピュータにセットしようとしていた

「…君も僕の性格をよく把握してるね。僕がこんな面白そうなことやらないはず無いじゃないか。」

そうして、少年はコンピュータにディスクを入れた。







物語は





ここから始まる。

マコTです、身の程知らずにも新連載です。
はい、オリジナルです。
エヴァも使徒も本編そのままでは出てきません。
名前だけは本編と同じです。
それから、オリジナルキャラが多数出るかと。
まだ、プロローグの段階ですが。
読んでください。
そして感想をプリーズ!!!
じゃあ。



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